稲敷広域消防本部

PA連携

「PA連携」とは,消防車(Pumper)と救急車(Ambulance)が連携して救急活動を行うこと言います。
「救急車を呼んだのに,消防車まで来た!」とビックリされる場合もあるかも知れませんが,救急隊と消防隊が連携して活動します。
消防車にはAEDや応急処置器材を積載しかつ,消防隊員も救急隊員と同じ資格を持った隊員が乗っていますのでご安心ください。

消防車がPA連携で出動する場合は・・・

・ 傷病者が重症であり,救急隊員(3名)のみでは迅速に対応できないとき。
・ 3階以上に傷病者がいて,搬送が困難なとき。
・ 交通量の激しい場所等で傷病者や救急隊員の安全を確保する必要があるとき。
・ 近くの救急車が出動中で,救急車の到着が遅れると判断されるとき。
・ レスキュー隊の活動を伴うとき。
・ ドクターヘリや防災ヘリを運用するとき。
・ その他救急隊の活動を支援する必要があると判断した場合

消防車のサイレンは区別できます。

火災の場合には・・・
サイレン音『ウ~ウ~』+鐘の音『カンカン』
火災以外の場合は・・・
サイレン音『ウ~ウ~』

ドクターヘリ

稲敷広域圏では,千葉県か茨城県Drヘリ何れかを選択して運用


 ドクターヘリは,最新の医療機器が装備され,救急専門の医師と看護師が搭乗した専用のヘリコプターで『空飛ぶ救命室』とも呼ばれています。消防機関等からの要請で出動し,現場から救命治療を開始,迅速に搬送し,後遺症の軽減や大切な命を守ります。
 なお,茨城県においても平成22年7月から独自のドクターヘリが運航開始されました。当稲敷圏域では,現場状況等により千葉県か茨城県何れかのドクターヘリを選択して運用します。
 

生命を守るためのお願い!

 千葉県Drヘリは要請後約13分,茨城県Drヘリは約21分で現場付近に到着します。救命効果を上げるためには,出来るだけ発生現場から近い場所で救急車とヘリが合流して,医師の救命治療を開始する必要があることから,市町村や広場等を管理している皆様のご協力により,圏域内に144箇所のランデブーポイント(緊急離着陸場)を設定しています。
ヘリが離着陸する場合,ホコリや騒音でご迷惑をおかけしますが,ご理解ご協力をお願い致します。
 

北総ドクターヘリ

基地病院  日本医科大学千葉北総病院 (千葉県印西市)
運航範囲 基地病院から50km圏内で次の消防本部の地域
 ・稲敷広域消防本部・鹿島地方消防本部・鹿行広域消防本部
 ・常総広域消防本部・取手市消防本部(平成25年10月1日より)
運用方法 消防本部からの要請により救急現場に向かい,市町村内の離着陸場で救急隊と合流し,救急車内から緊急治療を継続的に行ないながら,ヘリで救命救急センター等に搬送するもので,重症患者等の救命率の向上が期待されています。
運航時間 午前8時30分から日没30分前まで
要  請 救急隊が,重症でドクターヘリによる搬送が必要と判断した時,ホットラインにより直接要請します。また119番を受信した指令課員が現場の状況から必要と判断した場合にも要請することが出来ます。
 搬 送 先 原則としてヘリポートを有する県内の救命救急センター等に搬送されます。

・筑波メディカルセンター病院
・JAとりで総合医療センター
・東京医科大学茨城医療センター など

※茨城県内で適切な医療機関が確保出来ないとき,または時間的な余裕のない場合は,基地病院や千葉県内の救命救急センター等に搬送する場合もあります。

茨城ドクターヘリ

基地病院 ・水戸済生会総合病院 (水戸市双葉台)       
・国立病院機構 水戸医療センター(茨城町)
   ※2病院が交代制で運用する。
運航範囲  茨城県全域
運用方法 千葉県ドクターヘリと同じ
運航時間 午前8時30分から,午後5時30分前まで (日没時間により変動する)
要  請 千葉県ドクターヘリと同じ
 搬 送 先 原則としてヘリポートを有する県内の救命救急センター等に搬送されます。
・筑波メディカルセンター病院
・JAとりで総合医療センター
・なめがた地域総合病院
・東京医大茨城医療センター
・牛久愛和総合病院 など

※上記の医療機関へ収容出来ないときは,基地病院や隣接県の救命救急センター等に搬送する場合もあります。

ドクターカー

 当本部は,すでに茨城県,千葉県ドクターヘリ及び茨城県防災ヘリを救急活動において積極的に利用しているところですが,平成22年9月1日より筑波メディカルセンター病院の保有する乗用車型ドクターカーの利用が可能となり,圏域内救急医療体制が更に強化されました。
 ドクターカーとは,消防からの要請を受けて医師と看護師が病院のドクターカーで出動して,救急患者が発生した現場に行ったり搬送中の救急車と合流したりして,速やかにけが人や急病人への医療処置を実施し,救急隊員と協力して救命救急センター等へ搬送します。
※ ドクターカーは患者さんが直接要請することはできません。
 
ドクターカー:筑波メディカルセンター病院
 

ドクターカーを要請する事例

1 高エネルギー外傷の場合など
2 生命に危険が切迫しているか,その可能性が疑われる場合など
 

ドクターカー利用要領

1 通信指令課若しくは救急隊が要請を判断する場合
  ・ 地理的条件等からドクターヘリよりドクターカーが時間的に優位な場合など(牛久北部地域等)
2 救急隊が現場で要請を判断する場合
  ・ ドクターヘリが別事案に対処中であった場合
  ・ 天候が悪くドクターヘリが飛行不能の場合など
運用時間   
・ 平日                    
・ 8時30分から17時00分

※ 通信指令課及び救急隊は,現場の状況に合わせてドクターカー,ドクターヘリ,防災へりから最善の搬送手段を選定します。

ラピットカー

 当消防本部は,Drヘリ(茨城県,千葉県)・県防災ヘリ及びDrカー(筑波メディカルセンター病院)を利用し,救急救命活動を行っていますが,平成23年9月5日より日本医科大学千葉北総病院が保有するラピッドカー(Drカー)の利用が可能となりました。
 このラピッドカーは,同病院が運航するDrヘリの運航時間外を補完するもので,これによりDrヘリ空白時間の一部が補完され,当広域圏の救急医療体制がさらに充実します。
 ラピッドカーは,消防の要請を受けて医師と看護師がラピッドカーで出動して,救急患者が発生した現場に行ったり搬送中の救急車と合流したりして,速やかにケガ人や急病人への医療処置を実施し,救急隊員と協力して救命救急センター等へ搬送します。
※ ラピッドとは・・・速い,敏速,素早いという意味
※ ラピッドカーは患者さんが直接要請することはできません。
 

 

 

ラピッドカーを要請する事例

・運用時間内で,119を受信した通信指令課又は現場救急隊がラピッドカーを必要と判断する次のよう な場合
  1.生命に危険が切迫しているか,その可能性が疑われる場合
  2.重症患者で搬送に長時間を要することが予想される場合など

ラピッドカー利用要領

1 ラピッドカー運用医療機関
 ・ 日本医科大学千葉北総病院(千葉県印西市)
                (千葉県Drヘリ基地病院)
2 ラピッドカーの運用体制
 ・ ラピッドカー:1台
 ・ 医師:1名
 ・ 看護師:1名
 ・ 運転手:1名
3 運用時間 : 月・火・水・木・金(祝祭日を除く週5日)
           ドクターヘリ運航終了時間(日没30分前)~23時まで

ラピッドカーに係る患者の費用負担

・ラピットカーの利用費用はかかりませんが,医療行為等については保険で定められた範囲内で費用請求 が生じます。
 
 
日本医科大学千葉北総病院のラピッドカー(ドクターカー)

防災ヘリ

 
 当本部は,防災ヘリ基地及び,千葉北総ドクターヘリ基地から最も近い地区で,飛行時間約5分と恵まれた環境にあることから,優れた機動性を持つドクターヘリ及び防災ヘリを積極的に利用し,立体的な救急・救助・消防活動を行っています。

 防災ヘリは,主に次のような場合に要請します。
 ・水難救助活動
 ・林野火災の消火活動
 ・救急患者の搬送
 ・DMAT(災害派遣型医療チーム)の救急現場投入など
 

茨城県防災航空隊の運航体制

 ヘリの機種  川崎BK117C-2(国産) 速度 220km/h
 基  地  つくば市上境992番地  「つくばへリポート」
 運航時間  8時30分から17時15分  (緊急運航は,日の出から日没までとする。)
 常駐人員  防災航空隊員 (消防職員)  5人以上(毎日最低5人以上確保)
   操縦士  (受託会社) 1人
   整備士  (受託会社) 2人
  運航管理者 (受託会社) 1人
ヘリ運航管理業務委託先 茨城県が,つくば航空株式会社へ委託

 

稲敷地区応急手当ボランティア

稲敷地区応急手当ボランティアとは?

 稲敷広域消防本部が「応急手当普及員」又は「応急手当指導員」として認定した民間の方で構成され,消防署が行う応急手当講習会などで指導を行います。

 平成17年から活動を始め,現在38名の会員が活動しています。

活動内容

  1. 普通救命講習会等で,消防職員と一緒に指導を行います。

  2. 職場や自治会などで,普通救命講習会を主催し普及啓発活動を行います。

指導の様子

ボランティアブラッシュアップ講習の様子

AEDを装着している様子

胸骨圧迫を指導している様子

 

応急手当普及員,応急手当指導員とは,AEDの取り扱いと心肺蘇生法の指導者として消防長から認定された方です。(救命講習の指導要領を学ぶ3日~5日間の講習を修了)

救急車へタブレット端末を配備

 これまで,「茨城県救急医療情報システム」で発信される医療機関受入情報(応需情報)がリアルタイムでないことなどから,現場救急隊サイドでは必ずしも有効に活用されなかった。
 
 平成23年9月末,これらを改善した新システムが運用開始され,医療機関がタッチパネル端末から「応需情報」を随時入力するほか,救急隊も「問い合わせ情報」や「搬送実績」を逐次登録することにより,双方が発信した情報がリアルタイムで通信指令課のPC端末ほか,救急隊の携帯電話でも閲覧可能となり,医療機関と救急隊が情報を共有した上で,医療機関選定と搬送が行われることとなった。
 
 しかしながら新システムでは,現場救急隊が「応需情報取得」から「医療機関収容連絡」「登録」まで,一連の医療機関選定作業を携帯電話で行うことから,医療機関収容までの所要時間の遅延が懸念されると共に,傷病者を前にして比較的長い時間携帯電話を操作することから,関係者に不安感を持たせぬよう,当本部では全救急隊11隊に対して、平成24年4月までにタブレット型情報端末の配備を完了し,救急現場にインターネット環境を構築した。
これにより,「応需情報の閲覧」「搬送実績登録」をタブレット型情報端末で行いながら,並行して携帯電話により医療機関への収容連絡が可能となり,同時運用による所要時間の短縮並びに,関係者に配慮した活動が可能となった。

 今後は,東日本大震災時に有効とされたTwitterやSkype等を利用した,大規模災害時における通信体制の強化を図るほか,豊富なアプリを活用した情報の共有化等も併せて進めており,ICT化により迅速で的確な現場活動を推進している。

救急救命士の行う処置範囲が拡がりました

 平成26年1月31日,厚生労働省から「救急救命士法施行規則の一部を改正する省令」等が交付され,平成26年4月1日から施行されました。これにより,救急救命士の行う救命処置の範囲が次のとおり拡大いたします。
 1,血糖測定と,低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与
 2,心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保(静脈に針を刺し入れ血管内へ点滴や薬剤を投与する経路)及び,輸液(点滴)
 

<運用開始>

 稲敷広域消防本部では,平成26年12月1日から運用を開始しています。
 拡大2処置を実施することができる救急救命士は,特別な講習を受講することが義務付けられており,当本部では,救急救命九州研修所で2名が受講しています。この講習は,平成27年度には茨城県でも開始される予定で,順次有資格者を養成してまいります。
 

<処置内容>

(1)血糖測定と,低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与

【血糖値測定(イメージです)】



 ア 処置の内容
 意識状態が悪くなってしまった傷病者に対して血糖値の測定を行います。低血糖が確認された場合には,医師から電話等で指示を受け,ブドウ糖溶液を点滴から投与します。
 イ 対象者
 Ⅰ.血糖値の測定
 意識障害(自発的な覚醒がない)があり,血糖測定を行うことで意識障害の鑑別や搬送先医療機関選定に有効であると判断される場合
 Ⅱ.ブドウ糖溶液の投与         
 15歳以上(推定含む)であり血糖値が50mg/dl未満の場合
(2)心肺機能停止前の静脈路確保と輸液(点滴投与)
 ア 処置の内容
 心停止の危険性があるショック状態の傷病者や,身体が重い物に長時間挟まれ血液のめぐりが悪くなっている傷病者(クラッシュ症候群疑い)に医師から電話等で指示を受け,点滴を行います。
 イ 対象者
 15歳以上(推定含む)であり増悪するショック症状や,クラッシュ症候群が疑われる場合(心原性ショックが強く疑われる場合は除く)
 
※一般の皆さんには難しい言葉が続きましたね。稲敷広域消防本部では,拡大2処置の有資格者の養成を積極的に行ってまいります。また,この処置を行う上で必要不可欠な静脈路確保は,ショック状態等の傷病者には非常に難しい手技となっておりますので,繰返し訓練を実施してまいります。

お問い合わせ
  稲敷広域消防本部 救急課
  〒301-0837 龍ケ崎市3571番地の1
  電話 0297-64-3846(救急課)